おはようございます。kotohaです。今日は、台風が近づいているせいか、昨日から凄い風が吹いています。今年は台風が多いですね。大きな被害が出ない事を願うばかりです。
さて、今日は、ふと思い出した昔実家で飼っていた犬。ジョンの話をしたいと思います。
ジョンは、当時流行っていた犬種。シェットランドジープドッグと言う種類の犬種です。コリー犬の少し小さいバージョン。
近所では、犬と言えば日本の昔ながらの雑種が多かった時代。結構珍しかったと思います。今は、色々な犬種の犬を見ますが、昔は犬と言えば、昔ながらの日本犬の雑種が当たり前。
そんで今では野良犬も見かけないけど、私が小学生の時は、たまに見かけた。
誰かが飼っている訳ではなく、空き家なんかで子犬が産まれて、そのまま大きくなってそこら辺をウロチョロしてたり。そんで、小学生が学校で残った給食をあげて育てていたり・・・。今ではちょっと考えられないよね。
そんでジョンの話に戻りますが、ジョンは本当に賢かった。今ではいけない事だけど、家ではジョンを放し飼いにしていた。
実家では、自営をしていたんだけど、いつの間にかジョンがいなくなる。そんで、しょっちゅうお店のお客さんに、「ジョンが国道歩いてた。」とか、「あそこでジョンを見かけた。」とかそこら中でジョンの目撃談が語られていた。ジョンを見かけて、声をかけても、プィッて無視をするらしい。
そんなジョン。ある日、学校に犬が居るって騒ぎになって、見に行って見るとジョンが居る・・・。家から学校まで2キロぐらいあるし、通学路を辿ってきたとしても、犬には到底辿り着けないほどにややこしいのに・・・。どうやって学校まできたのか、今でも謎である。
先生に、家の犬だと言う事を告げ、父が迎えに来て一段落。
何度か、下校時にジョンを見かけて、流石に私がジョンを呼ぶと、「しまった。見つかっちまった。」みたいな顔して、渋々とこっちにやって来て、家まで連れて帰るのに苦労をしたっけ。
今考えれば、よく車にひかれなかったなぁ〜って思う。家の前は車通り激しいし、国道も普通に歩いてるぐらいだから、どうやって道を渡ってたんだろう?信号待ちしてるジョンを想像すると笑えてくるね。
それにジョンは、人間の言葉が分かるらしく、「ば〜か」って言うと本気で怒って向かって来た。父が言っても怒らないのに、私を見下しているのが態度で分かった。家族の中で、一番年下の私。ジョンはそんな私を自分より下に見ていたんだろうね。犬は、自分の地位を家族の中の下から二番目の位置におくらしいから。それでも私にとって、とっても良い遊び仲間でした。兄弟のように遊んでいた。
ある日、近所の家の犬に子供が産まれた。どう見ても、ジョンの子供・・・。だって毛並みが同じ。母親は、純日本犬。誰がどう見ても、ジョンの子供というのは一目瞭然。人間で例えればハーフみたいな・・・。街の中に外人さんが一人しか居ないとして、そこで産まれた子供が明らかにハーフだったら、噂になるよね・・・。犬と人間比べちゃいけないけど・・・。ま〜そんな感じかな〜。
近所に、そんな犬種が居ないからやっぱり直ぐにバレちゃいます。その家の人に、「ジョンを野放しにしないでくれ」って言われたけれど、ジョンを鎖で繋いだところで、いつの間にかいなくなる。どうやって首輪を外すのか、見ると居ない。そんでまた違う家の犬にも子供が産まれてしまった。それもジョンにそっくりな子犬・・・。父は、申し訳なさそうな恥ずかしそうな感じでその人に謝って居たけど、今となればその気持ち、息子三人の母になった私は何となく分かります。
近所の中でも、2回も子供作ってるぐらいだから、もっと探せばジョンの子孫そこら中にいるかもね・・・。恐るべしジョン・・・。
ジョンが悪戯した事は、何度もあると思うけど、私が思い出すのは、こたつ事件。冬はジョンも寒いらしく、いつもコタツに潜って居た。そんで、コタツの線を噛んでしまう。母によく怒られて居たけれど、一向に辞めない。何度かコタツの線を駄目にしてしまって、買い換えたりして居た。
ある日、いつもの様にこたつに潜って、線をカジカジして居たジョン。急に「キャキャキャン」って悲鳴を上げてコタツから出て行った。何が起きたかと思ってこたつの中を覗くと、コロンとしたう◯ちが・・・。どうやら、こたつの線を噛んで、感電したらしい・・・。それ以来懲りたのか、こたつの線をカジカジする事は無くなったのですが、死んじゃわなくて良かったねジョン。
そんな、賢いけど、間抜けな部分もあって可愛らしいジョンですが、父と母が離婚をして直ぐに、家から出て行ってしまってそのまま帰って来ませんでした。
飼い主だった父について行ってしまったのかと思い、父に聞いても「ここには来てないよ」って・・・。父もすごく悲しそうでした。
どこに行っちゃったのかな〜ジョン・・・。もうこの世にいる年ではないけれど、今でも何処かで生きているような気がしてしまいます。我が物顔で、道を歩いてるんじゃないかなって。そんなジョンとの思い出話でした。 おしまい。
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