カテーテル検査。

くだらない話

私、もう15年以上前になるんですが、カテーテル検査をした事があります。

小学高学年の頃、外で遊んでいたら急にドキドキし始めて、『これって恋かしら』とか思ってたけど、今思えばそのドキドキ・・・。動悸です。

中学生の時もありました。下に落ちたものを拾ったりすると、ドキドキと動悸がして。でも学校での心電図検査で引っかかった事がない。他は至って元気だし。一度動悸がした時に心電図とってもらおうと病院に行ったけど、着いた時には治っていて、結局取れずじまいでした。動悸はいつ始まるのか終わるのかなんて分からない。そんなこんなで、しょっちゅう起きる訳でもなかったので、特に気にする事もなく生活してました。

そして20歳ぐらいの時、実家で仕事中に動悸が始まった。前の日に飲んでいたもんだから、二日酔いで具合悪いのかと思っていたんだけど、母が心配して病院に連絡をしてくれた。

なんでも、動悸が起きている時に心電図を取らないと原因は分からないから、直ぐに救急車を呼んで心電図をとってもらってください。らしい。救急車には心電図とる機械が乗っているらしい。

母は慌てて救急車を呼んでくれました。私は躊躇しました。動悸と二日酔い以外どこも悪くない。救急車に乗るほどのもんでも無いんじゃないか・・・と。せめて、近所の人達に心配されるからサイレンを止めて来てもらえないかと。ダメでしたね。普通にピーポーピーポーと来ました。

初めて救急車で運ばれた。担架に乗せられ、心電図とってもらいながら、ピーポーピーポーと隣町の大きな病院に向かっていました。救急車の窓から、車が隅に避けてくれてて道の真ん中を救急車が通っていく。なんか皆さん私の為にすみませ〜ん。とか思ってました。

病院に着くと、担架のまま裏口の救急車用の入り口から入った。救急病院とかのドラマ観てるみたいだったな。

お医者さんが、

点滴から薬を2回入れるから、どっちを入れた時にドキドキするか教えて。』っていうから、入れてもらうと、後に入れた薬の方が、ドキドキどころか、心臓壊れちゃうんじゃないかと思うほど動悸して、吐き気がおこる程でした。

結果、生まれつき心臓の管が一本多かった様です。

先生に一生薬を飲み続けるか、カテーテル検査をして、心臓の管を焼くかって言われました。カテーテル検査なんて怖いから、薬で済むなら薬でもいいんですか?って聞いたら、でも出産は出来ないかもしれないですね。って言われた・・・。

だったら、カテーテル検査するしかないじゃん。カテーテル検査って、案外リスクは少ないみたい。首と足の付け根に穴開けて血管に管を通して、心臓の管を焼くらしい。一日入院で済むらしいけど、やっぱり心臓って一番の所だし、本当に怖かったのを覚えてる。

カテーテル検査をする日、綺麗な看護婦さんに、下の毛を剃って頂いた。小っ恥ずかしかった。

裸のまま手術台みたいな所に寝かされ、部分麻酔をした。部分麻酔初めてだったけど、痛さはないものの、感覚はあるみたいで、足の付け根に穴を開けた時、太ももに生暖かいものが下垂れ落ちるのを感じた。

丁度、研修生の学生さん達が、勉強の為にきてたんだけど、裸のまま台に乗せられているのを見られて、すごく恥ずかしかったな。若い男の子達もいたし。そんな事言ってる場合じゃないんだろうけど。・・・。

んで、カテーテルで、焼く時かな、先生の怒鳴り声聞こえて、

『そうじゃない!違う!』

みたいな。後は、何だかんだ難しいカタカナと数字。

私焦りました。まさか研修生にやらせてるんじゃないか・・・。真相はわかりませんが。何か起きたらこのまま死んじゃうんじゃないの・・・?と。

でも、そのうち、ポーとなってその後よく覚えてない。もしかしたら寝てたのかな・・・。我に返った時はもう終わってて病室に帰る廊下に居ました。

次の日、首と足の付け根に、物凄い痣が・・・。止血の跡ですね。あんなにぶっと色になるほど止血って押さえるんですね。その他は、特になんの問題もなく退院しました。今でも足の付け根には、穴開けたあとが薄っすらと残ってます。目だだないけどね。

その後、動悸が起こることもなく、今では子供3人の母親です。

もし、薬を飲み続ける方を選んで入れば、子供は産めなかったでしょうね。心臓に負担がかかるし、妊娠中に薬は飲めないだろうし、それこそ出産中に動悸でも起きたら、母子共に危険にさらされることになるでしょうに。

てな訳で、カテーテル検査をした時の話でした。無事に終わって良かった良かった。

おしまい。

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