こんにちはkotohaです。
今日は、飼い猫マリの話を書いて行きたいと思います。
私が高校生の時に、姉が子猫を拾ってきました。
当時姉は実家を出ていて、住んでいた家の近くで、野良猫の赤ちゃんを2匹見つけたらしい。産まれたばかりで、目も開いていない。ネズミの様に小さくて、しかも2匹のうち1匹は、もう手遅れだったとか・・・。もう1匹も瀕死の状態。生きてくれるのか、死んでしまうのか分からないけど・・・。まだ息をしているその1匹の子猫をほおって置けずに姉は家に連れて帰ってきた。この猫が、のちに私の飼い猫となるマリです。
姉は、自分で猫を飼っていたもんだから、2匹は面倒を見れないという事で、私が譲り受けることになった。マリは憶測だけどペルシャ猫と、キジトラの混ざり。4本の足の先と、耳と尻尾が灰色で、顔はとら猫。目は綺麗なブルー。とてもベッピンな雌猫でした。
マリは、自分の部屋で飼っていたんですが、私が学校に行ってる時は、1匹で待っていてくれた。マリが来てから3ヶ月目ぐらいの時。発情期が始まった。
部屋中を走り回り、カーテンを駆け上る。そして夜なのにニャーニャー泣き叫ぶ・・・。煩くて寝ていられない。それが何日か続き、高校生の私は寝不足で学校に行くのに支障が出始めた。避妊手術をしなければいけないのだけど、聞いた話によると、一度めの発情期が過ぎてからの方がいいらしい。本当は、一度子供を産んでからの方がいいとも言われたけど、流石に何匹も猫は飼えない。
頃合いを見て、動物病院で避妊の手術を受けた。その頃は、避妊手術をするに当たり国だか県だか分からないけど、助成金が出て確か¥8000ぐらいで手術を受けられたと思う。手術は1日入院で済んだ。マリを動物病院に迎えに行った時、お腹に包帯が巻かれていて、具合悪そうに静かにしていた。痛々しくてかわいそうだったけれど、飼い猫の使命であって、必要な事だと自分に言い聞かせた。もし赤ちゃんが産まれても、その赤ちゃん達が幸せになれるのかなんて分からない。マリには、かわいそうな事をしたけれど、これでこれから安心して飼い猫として、一緒に生活ができる。
避妊手術を受けた後のマリは、あのヤンチャ娘が嘘の様に静かになりました。そんで、お腹はたるんでしまったけれど、そこがプニプニしてて凄く気持ちよくて、いつも触ってた。
私が、高校卒業した時。当時の彼氏と半年という期限で東京で同棲をする事になった。流石にマリは連れて行けず・・・。母にお願いして、マリの面倒を見てもらった。半年間離れ離れ。私の勝手で可哀想な事をしたなって今も思うけど、毎日の様に夢に出て来た。そんで毎月マリに餌代とトイレの費用を仕送りしてた。
その頃、丁度姉二人も事情があり、猫を母に預けていて、実家にはマリを入れて3匹の猫がいた。長女の飼い猫トラと、次女の飼い猫はな。2匹とも雌。とらは、丸々太ったキジトラで、はなはブチ猫。2匹は仲が良かったけど、マリは年が少し若かったせいかその2匹にいつも虐められてた。
年頃の娘達だから、同棲やら何やらで、実家を出て行く時に猫ってなかなか連れて行かれないもんで。飼い主も寂しい思いをしてるけど、それ以上に飼い猫は寂しい思いをしてると思うと、胸が締め付けられる。その後私は、半年の同性期間も終わり実家に帰って来ました。その彼氏とお別れして・・・。
実家に帰った私は、結婚するまで3匹の猫の面倒を見る事に。それでもとらは私に懐いてくれたけど、最後の最後まではなはなついてくれなかった。はなを呼んでも知らんぷり。触ろうとすると「シャー」って威嚇してくる。はっきりいって可愛くなかったけど、猫って本当はこうなんだろうなって思う。実際姉がくると、甘えた声で「ニャー」って近寄って行ってたから、飼い主だけ信頼してたんだろうね。
ある日、3匹が天井の屋根裏に入って遊んでいたんだけど、トラとはなは天井裏から出て来たんだけど、マリが出てこない。心配になって呼んだら、天井裏からではなく、横の壁からか細く「ニャー」って返事がくる。天井から、壁に落ちてしまって出てこれなくなっていた。母に相談したら、
『ほっとけば、そのうち死ぬんじゃない。』
なんてとんでもない返答がきた。そんな事できる訳が無い。愛しのマリを見殺しにするなんて・・・。母の意見を無視して、強引に壁をトンカチでぶち破りました。
無事にマリ救出。蜘蛛の巣だらけで出て来ました。マリは、前々から思ってはいたんだけど、ちょっと鈍いと言うか、すっとぼけていると言うか。猫って、高い所から落としても、くるっと回転して着地するのに、マリはそのままドスンと落ちる。一度試しに腕から落としたら、ドスンってそのまま落ちたから、もう二度どしなかったけど。もしかしたら、拾われた時に、栄養が足りなかったのか、何かの事情で障害があったのかもしれない。
そんなマリだけど、後に旦那さんになる当時の彼には、凄く可愛がられていた・・・。と言うか、彼は猫に接した事がほぼ無かった。まず猫が、「ゴロゴロ」と言ってるのは、怒っていると思っていたらしい。マリをカゴに捕まえては面白がって観察してたりしていたらしい。(後に聞いた)
マリは飼い主の私が言っちゃなんだけど、本当にいい子で、人間には絶対引っ掻いたり、威嚇したりしなくて、やられるがままにやられてた。猫好きな人は、マリは抱っこすればそのまま抱っこされていたから、ずっといじられて可愛がられてた。とらは知らない人がくれば直ぐに逃げるし、はななんて論外。無理やり捕まえたもんなら、騒ぐは、引っ掻くはの騒ぎ。そんなマリだからこそ、彼はマリの事を好きになってくれたんだと思う。
続く〜。飼い猫の話2。
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